TRICERATOPS / TATTOO

drkcs2003-12-09


ずっとアルバムレビューしてて、息切れしてしまいました(^^;んで、シングルレビューに戻ります。
一発目はTRICERATOPSの、えーと、何枚目なんだろう、のニューシングルです。

トライセラといえば、ちょうどバインと同じ時期に世に出てきたんで、自分の中ではなんとなく比べてみてしまうんですが(もちろん音楽性なんかは全然違います)、なんとなくすごく対照的なんですよね。僕の中ではクールロックなバインに対して、ポップロックトライセラってのが、好印象なんです。やっぱりそれぞれのバンドの武器である「声質」を一番効果的に出せる音楽ってのが、それぞれそうなんだと思います。

ところが最近は、バインは牙を隠してたし、トライセラは妙に新しい路線を模索してるし、で、なんとなくどちらもらしくないなぁ、って勝手に思ってました。

で、このニューシングルですが、一応、本来のトライセラの持つポップロックが久々に戻ってきました。でも、逆に面食らってしまうほど、聞いてて恥ずかしくなってしまうほど、超どポップ。ここまでするか、って感じもしますねぇ(笑)。トライセラポップロックって、ポップな中にほんの少し毒気があるのが、隠し味的でいいんですけど、今回はまるで毒気がありません。

ちょうど今年のリリースが、正月に出したベスト盤以来だったんで、最近はベスト盤をよく聞いてたんですが、これじゃデビューの頃より「若い」音ですよ。この年になってかえって開き直ってしまったんでしょうか。ベストを出すってことは、バンドとして一つの区切りだと解釈してしまうんで、これからのトライセラってのは、ますますシンプルポップロックへ突き進んでいくんでしょうか。まぁ、それはそれで、このバンドの方向性としてはいい方向なんだと思います。和田君のあの甘い声はやっぱり「どポップ」にこそ「ハマ」ってきます。PVなんか見ると、ほんと、楽しそうでよいです。バインといい、トライセラといい、バンドとして本人達の楽しめる、いいバンドに成長したなって思います。

ASIN:B0000QWY94