フリッパーズギター トリビュート 〜フレンズ・アゲイン〜
アルバムレビュー８日目は、少し趣向を変えて、トリビュートものです。
カバーブームの火付け役でもあったトリビュート企画も、かなりいろんなアーティストが出ましたね。そんな中、いつかは出るんだろうなと思っていたパーフリトリビュート。出るべくして出たって感じですが、内容はどうですかね。まぁ、いわゆる１アーティストのアルバムではないんで、そういう評価はできませんから、１曲ずつ。
1.GROOVE TUBE / イズミカワソラ
今回のトリビュート仕掛け人でもあるイズミカワソラ。デビュー当時のイメージしか知らないんですが、ちょっと彼女のキャラと違う(?)感じのオールドジャズ風味なアレンジで、とってもいい感じ。春にこの曲をカバーした某さんにも聞いて欲しい１曲です(笑)。
2.THE CHIME WILL RING / hurdy gurdy MEETS marseeside derby
このトリビュートの中で一番のお気に入りです。ちょっとロックモードな石田小吉風アレンジと、甘くも力強いボーカルが見事にマッチ。そして原曲のイメージを壊さずにそのまま広げてあって、これもまたお見事です。で、これって誰?って思ったら、これまたびっくり。ZEPPET STOREのVo&Gの木村氏らしい。ゼペットと全然違うよー!
3.CAMERA! CAMERA! CAMERA! / Roboshop Mania
(原曲＋ボッサアレンジ＋ロボショ) / 3 。これまたカバーのお手本のような曲ですね。原曲イメージ壊さずに、やりたいアレンジをやりつつも、自分たちらしさを忘れずに、てな感じ。
4.YOUNG， ALIVE， IN LOVE / 鈴木秋則×磯崎健史
うーーん、これはちょっとねぇ。それぞれが全く別のアプローチで作った２曲を交互にあるいは同時に鳴らしてるんですけど。あまりに違いすぎ。曲としてバランスが崩れまくってます。個人的には、元センバスの鈴木君の方だけでいいんだけどねぇ。。(苦笑)
5.SUMMER BEAUTY 1990 / bice
biceってよく知らないんですが、こんな感じの曲作る人なんでせうか。環境音楽ってゆーか、すごく静かなenyaって雰囲気。歌詞がほとんど聞き取れません。個人的にはちと苦手。
6.3.A.M.OP / LISA
出だしからイントロは、まさにLISA。どこがオプなの?ってくらい別の曲。で、歌が始まると、予想を反してすごく低音ボイス。LISAらしい高音ボイスはCメロだけ。ずっと高音でもよかったんでは?
7.LOVE AND DREAMS ARE BACK / イノヒロキ
YOGURT-Poohは大好きなんで、実は一番期待していたんですが…。ちょっとパンチ足りないよ。原曲イメージは壊してないけど、YOGURT-Poohっぽくないし、あんまりぱっとしなかったです。残念。
8.SENDING TO YOUR HEART / RUMTAG
このアルバムで唯一「ロック」してます。まさかこの曲でこんなにロックできるとは、びっくり。原曲イメージとは相当かけ離れてますが、これはこれでおおいにアリでしょう。この人たちはよく知らないんですけど、カバーがなんたるかをよく知ってるんではないでしょうか。
9.COFFEE-MILK CRAZY / SWINGING POPSICLE
とっても彼ららしくポップに仕上がってます。でも、元曲もとってもポップなので、なんか「まんま」って感じもするなぁ。実力は十分な人たちなんで、もうひとひねり欲しかったです。
10.BLUE SHININ’ QUICK STAR / Fleming Pie
２曲目がFavoriteと書きましたが、それに負けず劣らずこれもFavoriteです。フレミングパイって皆さんご存じでしょうか。元はHooperってバンドで、「あの頃の夏に僕らは」って曲がスマッシュヒットしましたが、その後は残念ながら飛ばず鳴かずでした。が、僕はずっと好きなんですよね。今回は、いつものフレミングパイよりずっと凝った小難しいアレンジでちょっと意外でしたが、Vo中嶋朋子の声はいつ聞いても引き込まれてしまいます。
11.AQUAMARINE / イノトモ MEETS lake
イノトモがパーフリやると意外とおもしろいんでは? なんて期待してたんですが、これはちょっと期待はずれ。どうも、イノトモさんはパーフリはよく知らないけど、イズミカワソラに誘われたんで、歌ってみました、てな感じで、アレンジ等はlakeって人なんですね。イノトモアレンジのパーフリが聞きたかった(苦笑)。
とまあ、全曲レビューしちゃいましたが、総合的な感想は、アーティストに何となく偏りを感じてしまいました。パーフリフリークなアーティストはもっともっとたくさんいるんでしょうから、第２弾を期待してます(なんて、もう出ないか)。
