レミオロメン / 朝顔

drkcs2003-11-26


さて、怒濤の(!?)アルバムレビュー3日目は、レミオロメンです。奇しくも今年度の注目新人同士のアジカンと同日発売でしたが、こちらは、??? てな感じです。

と、いうのも、全11曲中、新曲はたった2曲だけ。いくら何でもそりゃないでしょう。価格もしっかり\2,900。まぁ、先行シングル2枚から3曲が入るのはいいとして、インディーズで出していた前作の7曲入りミニアルバムから6曲まるまるスライドして収録されているのは、ちとやりすぎでしょう。今やインディーズだって全国規模で手に入るんですよ。ましてや今年春からレミオロメンは大注目株だったわけで、どこのCD屋でもコーナー組んで、インディーズ盤を並べてましたよ。もちろん僕も買ってます。

一応、全曲アレンジをブラッシュアップって言ってるけど、比べて聞いてみてもほとんど違いが分かりません。たぶん各パートのミキシングを少しいじって、メリハリのある音に変えてるだけで、再演奏してるわけではないみたいです。

ただし。もし、前作を聞いたことがない人だったら。これはやっぱりオススメできますよ。各曲の出来の良さは、評判だった前作を引き継いでるわけで、しかもその後のシングルも良曲続きでしたからね。

レミオロメンの良さは、前にも書いたと思いますけど、なんと言っても、メロディーメイカーとしての藤巻亮太の才能ですね。アルバムを通じて聞くと、改めてそれをしみじみと感じます。特に美しいとか、かっこいいとか、そういうメロディではありません。どちらかというとすごくシンプルです。でも、すごく彼らしいというか、独特な何かを感じるんですよね。草野正宗と通じるところもあるんですけど、スピッツとはまたちょっと違う感じ。

そしてこのアルバムをずっと聞いていてもうひとつ気づいたのは、3ピースであることを忘れさせてしまうくらい緻密なアレンジです。特にベースライン。すごくよく作りこんであります。少ない楽器数でもこうやって幅を広げられるんだ、てなお手本みたいなアレンジです。それによく聞くと、ベース巧いです。確かPVかライブ映像かなんかを見たことあるんですけど、ストラップをやけに短くしてチョッパーで弾いてた気がします。弾きにくそうだなぁ、なんて勝手に思ってました(笑)。

えーと、なんかいろいろ書いてしまいましたが、結論は、新曲2曲もよかったんで、買って良かったです(笑)。

ASIN:B0000QWYB2