East End / ココロエ

drkcs2003-09-01


前にも書きましたけど、僕は決してヒップホップ・ファンじゃありません。だから、なんとなく気に入ったものしか聞かないし、これがダメでこれがイイとかいろいろと比べたりしたこともありません。ほとんどのアーティストのことはろくすっぽ知りません。

ていう前提条件の上であえて書くんですが、M.C. GAKU はやっぱイイです。なんとなく心地いいんですよね。

今のヒップホップって、妙に不良ぶってたり、カッコつけてたり(それをカッコイイとはぜんぜん思えないんだけど)ファッション先行で、韻を踏んでさえいれば歌詞なんて無意味でもOKで、ボキャブラリなんて最低の低脳で、、、って勝手な印象を持ってたりするんですけど(^^;、

今のジャパニーズ・ヒップホップを作ったのは、まぎれもなくスチャダラパーであり、East Endであり、Dragon Ashであると思ってます。(リップスライムは?、ていう意見も出るよね。でも僕の中ではまだ師匠であるEast Endを越えてないよ(^^;;)彼らはそれぞれ、ヒップホップを世間に認知させるという偉業を果たしてるわけで、それは単に「イイ」というだけではなかったと思うんです。つまり、ヒップホップファン向けの「ただの」ヒップホップではなく、彼らそれぞれの「独特の」ヒップホップであり、その独自性が世間一般に通用する魅力を持っていたから世間に認知されたんだと思うんです。

あのDA・YO・NEは、女性ラップってのが当時としてはかなりポイント高かったんだと思いますが、決してそれだけが独自性だったわけじゃなく、M.C.GAKUのあのポップな声質との絡みが心地よかったんじゃないかな。ソロになってからは大ヒットには恵まれてませんでしたけど、彼のヒップホップスタイルや詩の世界は、今のヒップホップに興味のない人にも敷居はかなり低いはずです。
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