レミオロメン / 電話
今年のメジャー新人の中では飛び抜けてる感じがしますね。
ポストなんとか、って言う形容詞は本当はあんまり好きじゃないんだけど、このバンドは、僕の中では「ポスト・スピッツ」。サウンド的にはちょっと違って、無骨な感じもするんだけど、藤巻亮太は、草野正宗にも劣らぬ、独特なメロディーメイカーだと思う。
「十数世紀にも及ぶ音楽の歴史の中で、メロディは使い果たされ、もはや全く新しいメロディは確率的に存在し得ないだろう」という話を聞いたことがあるんだけど、こういうメロディーメイカーと出会えると、まだまだ音楽も捨てたもんじゃない、ってすごく嬉しい気になれます。
けれど本当に自分だけのメロディーを作れる人って、プロの作家の中でも、ほんの一握りしかいないわけで、そういうアーティストは長生きします。レミオロメンもきっと息の長〜いアーティストになるでしょう。
今回の「電話」という曲は、特にレミオロメンらしさを感じます。特にキャッチーなメロディではないんだけど、心に染み渡り、じっくりと音に身を任せられる、そんな曲です。