フジファブリック / フジファブリック
僕の今年の心のベストテン新人賞にすでに決定してしまっているフジファブリックの待望のメジャーファーストアルバム。発売日から3日後に買いに行ったら、あらま、売り切れてますよ。僕が買うミュージシャンなんて、こんな田舎ではいつも売れ残ってるのにねぇ。
春・夏・秋の季節シングル総決算アルバムにしては、春は桜の季節だけで、2曲目がTAIFU、3曲目が陽炎と、どちらかというと夏〜秋的な内容ですね。ま、その方がアルバムとしてのまとまりが出ていいかも。
志村正彦はアクが強い。奥田民生や岸田聡のような和系伝統的な個性派。音にしても詩にしても。インディーズ盤のアラカルトやアラモルトを聞くと強烈な志村色に圧倒されます。けれどメジャーデビューしてからのフジファブリックの音は、どんどん洗練されてます。プロ意識の高いメンバーに代わったのもその一因でしょうが、なんて言っても片寄明人プロデュース。ロックからポップスまで百戦錬磨のサウンドクリエーターならではの名仕事です。まるでロデオだね。