ASIAN KUNG-FU GENERATION / 君繋ファイブエム

で、本日はアジカンです。とうとう出ました。1stフルアルバム。最初の方は、アジカンらしいエモな青春ロックが続きますが、後半に入ると少しずつ曲調が変わっていきます。第二期中村一義風な「無限グライダー」、明らかにナンバーガールを意識した「N.G.S」と「自閉探索」、アジカンの新機軸を打ち出した先行シングル「君という花」、アルバムの最後を締めくくるのにふさわしい「ノーネーム」。

個人的には大満足です。もろにツボを押されたって感じ。

たゆまぬ疾走感で駆け抜ける全11曲は、アルバムタイトルにもなっている「君」「繋」というキーワードがほとんどの曲で繰り返し出てきます。2枚の先行シングルも含めて。

これはもちろん狙ってやってるんでしょうねぇ。もしも狙ってないのなら、、、ちょっとボキャブラリが貧弱かも。いやいや決してそんなことはないとは思うんですけどね。どうしてもナンバーガール中村一義の系統で見てしまうんで、文学的要素がアジカンの大事な部分になってると思うんですよ。そういう点から見ちゃうと、もう少しボキャブラリが広がって欲しいなぁなんて、我が儘ですかね。

とにもかくにも1stでこれだけのアルバムを作ってしまったわけですからこれはすごいことですよ。次の作品群で、世界に広がりが出てくれば、アジカンは日本ロック界を引っ張っていく存在にもなりえるんじゃないかなぁ、なんて思ってます。

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