ACIDMAN / 波、白く

drkcs2003-07-11


ほんとはクレジットタイトルは2曲目のリピートなんですが、あえて1曲目の「波、白く」でご紹介。

相変わらず「渾身」の一枚ですね。ACIDMANの奥の深さは、3ピースバンドでありながらありがちなロックバンドに終わらないところですね。疾走感と繊細さ、動と静を巧みに織り交ぜた楽曲。達観した詩の世界。音だけでなくPVを越えた映像の世界への傾倒。これだけのオリジナリティと実力を兼ね揃えたバンドはなかなかいないでしょう。

あえて苦言を呈せばボーカルの巧さかなぁ。でも彼の声質だからこそ、この世界観が完成しているのもまた然り。

個人的には今作 も ほぼ文句なしです。たぶん今週一週間はヘビーローテ間違い無しですね。ただちょっと思うのは ちょっといつものACIDMANすぎたかなぁ、と。ファンとしては安心して聞けますが、これまでと何が違うのかなって考えると…いや考えちゃいけないな。これはシングルだから(笑)

2曲目は次回アルバム「Loop」からのカットです。が、この曲はあくまでアルバムの曲ですね。いや、できが悪いとか言ってるのではありません。シングル向きでないだけです。おそらくかなりアルバムの要となる曲でしょう。それだけの「色」があります。ですので、シングルとしての評価としては、やっぱり1曲目の「波、白く」ですね。「リピート」はアルバムが出た時にじっくり聞き込むとします(笑)。

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